

O.メシアン生誕(1908)の少し前のフランスは、ベル・エポック期(佳き時代:1871〜1914)と呼ばれており、この時代にはアール・ヌーヴォー(新芸術:1890〜1910)と呼ばれる芸術運動が起こりました。
素材にはガラスや鉄を用いて、且つ「曲線美」にフォーカスを当てた当時のこうした芸術運動には、植物や昆虫などのフォルムが用いられ、新たな装飾美を開拓しました。
そうした芸術運動の中から、私はこのGW休暇ではアルフォンス・ミュシャ(1860~1939)に着目し、2017年に国立新美術館で開催された『ミュシャ展』の図録を紐解いています。現物は2017年に同美術館にて鑑賞しています。
その図録中で着目した絵画は『四芸術』。4作の連作絵画であり、『詩』、『ダンス』、『絵画』、『音楽』の4つの主題を持っています。ミュシャは「これらの4つの主題を1日の異なる時間帯と女性の寓意像で表現した[1]」とあります。
今般のGWでは、ミュシャによる絵画の図録を通して作品鑑賞しているところですが、5月中旬には「箱根ラリック美術館」を訪問し、R.ラリック(1860〜1945)のガラス細工を鑑賞しに行く予定です。
O.メシアンは、しばしばシュルレアリスムの世界観との関連性が取り沙汰される作曲家です。そのため、ベル・エポック期のアール・ヌーヴォーから、第一次世界大戦を経て、シュリレアリスムに至るフランスの時代背景を踏まえ、メシアン作品に込められた有機的な成り立ちを識るため、昨今美術鑑賞への希求が頓に拡張しているところです。
Julia T.A.
le 6 mai 2026 11h59
[1] 国立新美術館. 『国立新美術館開館10周年・ミュシャ展』. 株式会社求龍堂: 2017. p.140
