仏文献講読(邦訳)開始

2010_4_19

 繁忙期が過ぎ去ってゆき、意図的に2週間ほど
スケジュールを詰め過ぎない日を作り、身体を程よく休めたのち、
(譜の分析などの楽譜書きはけっこうしましたが…。)
今日から新たなプロジェクトに取り掛かっています。

 1月くらいから遣りたいと考えていた原語の文献購読です。
日本では出版されていない仏文の原語文献(メシアンのバイオグラフィー)を、
フランスの書店から空輸で送って貰い、
手にしていたのですが、丁度その辺りから
繁忙期予備軍に差し掛かり、邦訳を書く作業に
余り時間を割けなくなっていたのでした。
晴れて繁忙期も過ぎ、今週頭より翻訳開始です。

 この文献でけっこう手を焼くことになりそうなのは、
《単純過去》という時制が多用されている事です。
この時制というのは、1980年代より、ネイティブの子供たちも
学校ではもう習わなくなった、仏文法の歴史から絶滅していきそうな
時制なのです。
かく言う私も、フランス語を本格的に勉強し始めたのは
1980年以降である為、《単純過去》や《前過去》を
勉強した事が余りありません。
ですので、この手の時制が出てくると、マメに辞書を引きます。

 ですが、こんにちでは文明の利器が登場します。
「i phone」です。
仏和・和仏辞書(petit royal)をダウンロードして使っており、
動詞活用表などが大変便利に引けるのです。
これのお陰で、翻訳が格段に捗っており、
和文翻訳が大変面白くて、時間を忘れます。

 まだまだ全文読破するのに先は長いですが、
兎に角、訳しながらワクワクしてきます。

 イヴォンヌ・ロリオ・メシアンというメシアン氏の
奥様がいらっしゃいます。
かの人はまだ御存命でいらっしゃいます。
この本の冒頭で、著者がイヴォンヌ・ロリオ女史に
調査研究依頼をしたくだりがあります。
読み進めて行くのがとても楽しみです。

 夜も更けていきそうですが、もう少し原語文献を
読んでいきたいと思います。

 Julia.A

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